胸部プロテクターはCE規格レベル1記載のコミネSK629を主に使っていた。
ただ最近よく見たら14021レベル1?16021じゃない?・・・調べると、オフロード用飛び石規格かよ!!一般胸部プロテクター規格CE16021とは別目的?
と思ったので『胸部プロテクターでいえばどの程度の性能?』と聞いてみました。
ハードタイプ一体型「SK-629/624」はオンオフ共通の一般胸部プロテクターCE規格(CE16021)が出来る前の商品であり、当時あったオフ用胸部プロテクター規格(CE14021)のみ取得している。
・14021より厳しい「オンオフ両用一般胸部プロテクター規格(CE16021)」が設定されて以降、そのレベル2を通る『SK-807/809』を作成発売した)
①「SK-629/624」は新たにCE規格を通してないので「CE16021レベル**です」とは言えないが、下記理由により性能が大きく劣る訳ではない。
②『SK-807/809』(レベル2)は「SK-629/624」(レベル1)に衝撃吸収用クッション1枚追加(コミネ得意のメッシュ状クッション)したものである。
③ハード部分は完全に同じ物を使用しており、むしろ規格が無い時から作られている「SK-629/624」にクッション1枚追加しただけでCE16021レベル2に通るというのは先見性の証明。
さすがコミネさん!
個人的にCEレベル2ソフトタイプよりCE表示なしハードタイプの方を信頼してるんだよね。
あばら骨があるのは臓器を守る為だから、『より丈夫なあばら骨状』であるハードタイプが効果高そうだと。
もちろんあばら骨が固くても衝撃で中の臓器がやられないとは言えない。
鎧には打撃武器が効くと言うしね。柔らか素材で衝撃吸収する事も必用なのは判る。
ぶつかり方でハードソフトどっちが有利かは変るだろうが、ceレベルが同じであれば断然ハードが防御力高いだろうと思っている。
もう一個持ってるアレンネスの胸部プロテクターの方が厚みがある。と思ったらこっちもCE規格の記載なし。調べても分からず・・・
まあ、個人判断でCE2近そうだから良いか!
と使ってるプロテクターの話から始めて見た。
バイクは人が支えないと倒れてしまう、走っていれば絶対転ぶ乗り物なので転んでも後悔しないようにしたい。
一番最近の事故は10年程前の『駐車場から出てくる車に横から突っ込まれた』事だが、その時は左足首骨折、その他は無傷だった。
あれもブーツ履いてれば軽傷だったかもしれない。引っ越しのバイク移動だったのでランニングシューズだったんだよね。モロ左足首に相手のバンパー当たってるから無理か・・・
◆事故=警察呼ぶべし!
世の中意外と、相手と話して穏便に済めば警察呼ばなくても・・・と考える人がいる。
一度痛い目見ないと理解しにくいのだろうが、痛い目も千差万別ですよ!
軽くごつんと当たって、その場では『いいよいいよこれくらい』と言ってた優しそうなオバちゃんが、後日バンパー交換10万の請求書持って来たらどうする?(普通に良くある)
それならまだマシで、怖い叔父さん達が300万の請求書持ってきたらどうする?
まさかそんな大丈夫と思ってる人。
『大丈夫大丈夫』と言って大雨に川見に行って流される人がいる。
『大丈夫大丈夫』と言って飲んで運転して事故してタイホされる人もいる。
その大丈夫に根拠ある?
毎月給料から税金払ってるでしょ?お巡りさんの給料ですよ。
事故した時くらい働いてもらうのは当然なので
遠慮なく110番しましょう。
◆バイク任意保険について
当然任意保険は入っておいた方が良い。
強制である自賠責保険はは対人のみで上限3千万円とか。まったく足りません。
しかも、事故時に相手や保険会社と自分で交渉とか出来ますか?
対人保険は任意保険で無制限が当然。
対物も任意保険の無制限を推奨。数台巻き込んだとか高級車に突っ込んだら数千万です。
自分への保険は状況次第。
奥さんや家族など自分がいなくなったら困る人は生命保険を数千万入っているだろうし入院時の医療保険も入ってるだろうから、自動車用の任意保険で人身傷害や搭乗者保険に入る必要は薄い。あれは生命保険や医療保険に入って無い人と良くタンデムする人用だと思う。
無保険の人、もし事故したら過失割合分の損害賠償を自分がするんだよ。
8:2で自分が8悪いとなれば、相手の修理費100万円なら80万円は払うんだよ。
『お金ないから払えない』は通じない。
被害者側は弁護士立てて裁判で給料差し押さえも可能。
本当に払えないのは、無職で生活保護で自己破産しちゃってたら取りようが無いかな。
その位になるまで追い込まれる覚悟を持って無保険で事故してくれ。
◆プロテクター防御部位と効果
バイク事故 死因の53.5%は胸腹部……命を守る「胸部プロテクター」の選び方│WEBヤングマシン|新車バイクニュース (young-machine.com)
最も過密で事故のリスクが高い都内における、
2輪死亡事故の致命傷部位=36%が頭、32%が胴体。
「ヘルメットと胸部プロテクターの重要度って近いんじゃ?」と思わせる数値になっている。
都内でのデータなので、交通量が多く車と衝突。つまり単独事故よりも相対速度が速く、相手にまともにぶつかるパターンが多いのかもしれない。田舎で同じデータ取ると頭部原因が多くなりそうに思う。
つまり守る部位別の効果は、
・胸部プロテクター=死亡/重症化対策
・背中プロテクター=重症化/後遺症対策
・肘膝肩プロテクター=骨折/擦過傷対策
死にたく無ければ頭と胸部を守る。
半身不随が嫌なら背中を守る。
命や人生よりファッションや気軽さ優先なら半帽短パンアロハでも良いんでないかい。
でも自分の過失割合分は重症化すると相手に迷惑かける事は知っておく事。
ちなみに、交通事故で悲惨な治療なのは擦過傷だとか。
服の生地ごと大根おろしだからねー。
幼少期、近所で遊んでた友人が道路に飛び出して車に轢かれ数メートル引きずられて
足首面1/3無くなったけどそれはもう悲惨だった。
◆胸部プロテクター種類について
胸部プロテクターを使うにあたり、大きく下記の2つの種類がある。
①材質(ハード/ソフト)
固いプラスチックのようなもの、柔らかいゴム製のようなもの、ペラペラウレタン等いろいろある。
ハードは表面は固いプラで内側に柔らかいクッションになっているものや、ハードソフトの中間的素材で固いのに曲がるものがあったりする。
ソフトはゴムのように柔らかくて分厚く衝撃吸収性を重視している物が多いが、柔らかいのに速い衝撃が加わると瞬間硬化するものとかあるそうだ。
ウレタンのペラペラの物は、本当に『無いよりマシ』(メッシュジャケット用のメッシュペラペラソフトタイプ等)でも無いよりマシなのは間違いない。でもこれを胸部プロテクターとしてメイン使用するのは、いくら炎天下のメッシュジャケットでも躊躇いますな。肘や肩ならともかく・・・
②形状(一体型/分割型)
胸腹部の前面を1枚でカバーする一体型、胸の中央で左右に分かれる分割型、の2タイプある。
分割型は分割部分に突起上の物が当たっても無防備となるので、当然一体型の方が体を守る可能性は大きい。
CE規格では衝撃吸収性でレベルが決まってるので分割型でレベル2も一体型でレベル1もある。
個人的に総合的防御力だと下記順位だと思っている。
①ハード1体型
②ハード分割型=ソフト1体型(事故状況で優位が変わる)
③ソフト分割型
その中でCEレベル2>1の順に分けられると思っている。
※CE規格表記無しの物は構造から安全性を自己判断。自分はコミネSK624/629はレベル1と2の中間あたりだと思ってる。
(表示無しだからCEレベル1以下とも限らない。胸部プロテクターのCEレベル設定されたのは比較的最近なので、コミネSL624のようにそもそも古いプロテクタ時代にはCE規格が自体が無い)
「CE無しハード一体型」と「CE2ソフト分割型」だと規格的には後者有利に見えるが、圧倒的に前者の方が安心感がある。(もちろんメーカーにもよる。どちらも無名中華製品だと安心感は半減だ)
ソフトの瞬間硬化素材は判断しにくい。
硬化してもハード同等と判断できる材料が無い・・・メーカー公表値も『ソフトより上よ』的な内容が主。
そもそもハードタイプの優位性は衝撃分散能力なので、いくら衝撃で硬化するといわれても効果時間やショック許容能力をハードタイプと比較してくれないと判断できん。
自分はもっぱら下のような使い方をしている。
・基本=ハードタイプの一体型。
・ウェアに胸部プロテクター入れあり=冬は分割ハード、夏場は分割ソフトタイプ。
・ウェアに胸部プロテクター入れ無しメッシュジャケット=一体型ソフトタイプ(メッシュ形状CEレベル2)
◆主に使ってる胸部プロテクタ
①コミネ ハードタイプ一体型「SK-629/624」
冒頭のCE飛び石規格品。
全体的な薄さが取り柄。それでも一体型ハードタイプなので分割式やソフトタイプより良いだろうと使い続けている。
(CE16021レベル2のSK-807/809は厚みがありすぎて革ジャンの下に付けるには不便)
↓SK-629 背中に回すハーネス付き。ゆったりジャケットの時はこちら。
↓SK-624 ツナギ用で胸に入れるだけ。ピッタリジャケットの時はこれでOK。
②アレンネス ハードタイプ一体型「型式不明」
上の①と同じようなアレンネス製。胸部CE規格のできる前からある製品のようでCEレベル表示は無し。①より少し厚みがあるのと、全体的に凹凸形状が多いのでコミネより丈夫そう。
肩に引っ掛けるフック(脱着可能)があるのでゆったりジャケットでも付けられる。
型式も値段も全く不明。アレンネスのツナギ買うと付いてくる付属品かな?
③コミネ ハードタイプ分割型「SK-689」
特に規格表示なしのようだ。(新型のSK-839はCE2取得だがこちらはその前の商品)
メリットは「安い」。見た目839と変わらんし買い替えんでも良かろう。
VANSON MA-1とかコミネジャケットとか、胸部プロテクタポケットがあるジャケットには基本コレ入れっ放し。
ソフトタイプ=使うのは猛暑時。
暑すぎてプロテクター非着用で出かけてしまうよりは・・・と涼しさ最優先にすると、通気性高いのはソフトタイプしかない。
上の689とか穴多くて風通りそうだが実際は無いよりマシ程度。とてもメッシュジャケットごしに風が感じれる程ではない。
よく使うのは下の2つ
④=夏用コミネ分割&一体型「SK-831」
2022年に発売開始の新しいタイプ。分割型でジャケット装着はホック式。付けて前を閉めると中央部分が重なって一体型の様な防御力を発揮する構造。
ほぼ全面がメッシュ状で風通しは抜群。
ゴムの様なソフトタイプでCEレベル2。
但し600g以上あり重すぎてジャケットの胸部分が垂れてきてしまう・・・
重くて分割式としては非常に使いにくいので中央部を接着して一体型にしてやった。
ノーマルのホック固定ベルト外してベルクロベルト通せばベルクロ固定式に早変わり。それをhit airの胸部プロテクタ用ハーネス(ベルクロ固定)に付ければ・・・
『ベルト固定式フルメッシュ一体型CE2胸部ソフトプロテクター』完成。
走れば風を感じる風通しで、ベルト固定だからどんなウェアの中にも着れる!!
欠点は、600gOVERという重量だけだな。
付けちゃえば重さは感じないけど手で持つとめちゃくちゃ重い。
⑤=夏用アルパインスターズ分割型「NUCLEON FLEX PRO Ci」
分割型でジャケットの左右に入れるタイプ。CEレベル2で安心。ほぼ全面フルメッシュで風通し抜群。
ソフトとハードの中間的硬さ(ハード寄り)でなので完全ソフトタイプより安心感がある。5000円以上とそこそこお高い。
触った瞬間は硬いが力を加えると結構曲がる、柔らかい樹脂という感じ。
少し重め、とはいえ左右で300g位かな。
メッシュジャケットに胸部プロテクタポケットがあればコレがおススメ。
◆試したいもの
デイトナのSUS TECH 通気孔ありは重量半分なんだけどCEレベル1なのよね。
レベル2のは通気孔無しだし。でも4000円前後と結構安い。
↓レベル1 ↓レベル2
メッシュジャケットに入れる分割式なら穴あきでレベル1と2がある。どちらも2000円ちょいで安いが、下のアルパインスターズ分割型の方が風通し良さそうなのでそっち使ってる。
↓レベル1 ↓レベル2
コレも試したいD3oだけど、海外通販でしか見ない。送料込みだと結局5000円超えそう。この一体タイプが良さげなのだが、ならコミネでいっかーとなっている現状。
---2023/6/27追記---
ICON ICON:アイコン GUARD D3O LP1 CHEST(CEレベル1)購入。
YAHOOショッピングで500円引きクーポン使用して4600円+送料700円位。
重量206g。コミネSK831が650gだから1/3だ。軽い!そしてグニャグニャに柔らかい。
でも軽いけどCEレベル1なのでCEレベル2のSK831より厚み半分くらいに見えるし面積も小さいね。装着時の安心感はコミネK831圧勝。拳で胸をドンドン叩いてもSK831の方がはるかに衝撃少ない(CEレベル2と比べればそりゃそうだ)。
この値段だとメッシュカバー無しなので、両面テープのマジックファスナー貼ろうとしたら全く付かない。ツルツルで表面の油分がすごい感じ。(実際油なわけじゃない)
メッシュの一部を切りマジックファスナーベルトを通して、マジックファスナー固定ジャケットか、絵のHitAirハーネスで付けれるようにした。
もちろんマジックファスナー取付式のメッシュジャケットにはハーネス無しでそのまま装着可能。
とりあえず1度付けて走ってみたが、薄くて軽くて付けてるのを忘れてしまう。
走行時の風も余裕でスカスカ通過するので夏場でも付けてるの忘れるね。
CEレベル1あるの?という程に薄く柔らかく軽くと一見防御力が不安に感じるが、コレは衝撃で固くなる新素材らしい。
タイトなジャケットの下に着るならこれ一択!良い商品だ。
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まとめると、バイク乗りの皆様ヘルメットは当然として、
『胸部プロテクターを着用しよう』
別に付けたくない人はそれでいいけど、面倒だから・・・と言う人はぜひ一度お試しを。
安心感があって自分のように手放せなくなるかもしれない。