2024年末に、セナの新型インカムが発売された。
https://senabluetooth.jp/60s/feature/
ヘルメットが複数あるのにブルートゥース通話可能インカム付き先日のFreedconn R3とsena 50R(下画像)だけなので、最新インカムの購入を検討する。2023/11月にセナ50Rを買ったばかりで、まだ保証がかなり残ってるからかなり検討段階。

◆senaのスペック
スペック上はとても優秀で他メーカーより優れている。
但し、公開スペックがその通り発揮出来れば・・・の話なんだよね。特に通話時間は50RでMESH11時間となっているが、これは『想定できる使用状態での通貨時間』ではなく『理論上最大値』のようで、
他機器と繋がずに通話だけ必要最低限した場合の最大通話時間みたい。
SENA Bluetooth Japan公式サイト | 50R | 機能・仕様
そんな使い方はまずしないので、50Rは実際使うとインターコム通話でも13時間ではなく8時間が良い処。半分・・・とは言わないけどまあ6割かな。
嘘じゃないけど・・・意味無い数値な気が。
B-COMは日本メーカーらしく『想定できる使用状態での通話時間』をスペックとして謡っているようだ。(インプレ見るとスペックに近い使用時間と言うのが多い)
デイトナはフル稼働の最低通話時間を表示してるとか。凄いね。
しかも、senaはたまにソフトウェアのバグで音が聞こえなかったりノイズ入りまくったりする。
フェイスブックの50Sや60Sユーザーグループ見ると常に誰かが助けを求めてる。
大抵はバグやアップデートの失敗が多いのか工場出荷状態にしてから最新ファームウェアにすれば治るみたいで、それが駄目でも保証期間が長いセナは言えば商品返送で直してくれる。
でも、アップデート作業の失敗ならともかく、最新ファームウェアの欠陥でアップデートしたら使えなくなった!なんてツーリング当日判明したら終了。日々性能向上のアップデートが入るのはいいけど、欠陥の検証も甘くなるから良し悪しだ。
特に最新型の60Sは現状で不具合多発してる感じなので、様子見してるのは正解か。
ソフトウェアの安定感さえあればセナが全インカム中一番だ!と胸を張って言えるんだけどね。
◆ヘルメットとインカム組み合わせ予定
もし購入したら、60Sは一番使用頻度の高いShark(All Season万能メット)と、夏に必須のLS2 COPTERとの共用にして、50RはCRBARGに付けるか。
・SHARK(通年使用)=50R→60S(フルフェイス用ベース取付)
・LS2COPTER(夏)=Freedconn R3 Pro→60S(ジェッペル用ベース取付)
・LS2SCOPE(冬)=ニコマクC35(Line通話専用)→Freedconn R3 Pro
・CRBARG=ニコマクC35(Line通話専用)→50R
『文句言うならなぜB+COM買わない?』と思うかもしれないが、フルモデルチェンジしたら検討しよう。と思っている。
日本で圧倒的なシェアと言われている日本メーカーのB+COMは主要機6XR(2023)になってから数年経つ。6X→6XRの変化もバッテリー強化がメインだったよね。他メーカーのような進歩が5年くらい無い。できれば日本メーカー応援したいが独自技術ガラパゴスガラケー戦法はやめてよ。
6XRのB+LINKは同機種なら簡単に6人まで接続できるメッシュ同等性能で、電池持ちも良いのは良い。他社2台と接続してブリッジ中継器になれるのは素晴らしい。ただ、超盗まれやすい人気インカムなのに外すのがマイクコネクターとスピーカーコネクターの2個を外してから本体外すとか絶対嫌。それならセナ50Rみたいにメットから外せない構造(マイク/スピーカーケーブルがメット内接続)にするか、ぜひ7XRでは他社のようにワンタッチ脱着構造にしてほしい。
◆60Sの進歩
4万以上する50R持ってるのに、6万オーバーの60Sが欲しくなる程に途轍もなく進歩してる。
特に通話時間拡大とLED照明追加が良すぎ!
今回新たに作られたWAVEアプリは、アプリ入れてる人同士、誰とでも繋げられるLINE通話みたいなものらしい。電波弱くなって回線切れても電波戻れば自動復帰ってLINE通話よりウルトラ便利!
そして60S搭載のWAVEインターコム機能は、電波無くてWAVEアプリ会話が切れると自動でメッシュ会話に切り替わり、電波繋がるとWAVEアプリ会話に戻るという超便利そうな機能。ぜひ30K/50S/50R/30Jでもアップデートで使えるようになってほしいな。
つか60S同士のみの機能なら全く使う機会無さそうだ・・・
ここがスゴイ10選
個人的に大事な順番に
①通話時間拡大(電池持ち向上)
・50シリーズから1.5~2倍かよ!しかもsena(SRLシリーズはEXTだけ)は充電しながら使えるから万が一バッテリー切れでもUSBケーブルでバイクに繋ぐだけ。電池持ちが唯一の弱点だったがこれだけでもう完璧じゃない。
・60S=メッシュ17時間、ブルートゥース24時間(実使用はメッシュ10時間くらい?)
・50S=メッシュ11時間、ブルートゥース12時間
・50R=メッシュ 8時間、ブルートゥース13時間(実使用はメッシュ5時間弱)
・30K=メッシュ11時間、ブルートゥース12時間
②照明(LEDライト)機能追加
・本体のライトボタンを押すとLED照明点灯。夜に暗闇でバイクの鍵穴の場所を手探りで探すとか、バイクのロック解除するときに暗くてダイヤルロックが見えないとかがこれで解決。なぜ今まで採用するメーカー無かったのかと。ヘルメットメーカーがオプションで貼付けLEDランプ付けてくれてもいいのに。皆こういう悩み無いのか疑問だった。キーホルダーにLEDライト付けるけど持ってると片手しか使えないから不便だったのよね。

LED照明!
③防水性能向上
・正式にIPX7へ。今までは「**相当の実力」とか言ってもジョグダイヤルが水に弱いという噂あったがこれで安心。日本人は安心という言葉に弱いのよ。この値段だと万が一も嫌だ。壊れても保証長いから3年は安心なんだけど返品交換も面倒だし。
④ヘルメット取付ベース2セット付(フルフェイス/ジェッペル用)
・今までベースとスピーカーが1セット(マイクのみ2セット付き)だったがベースもマイクもスピーカーも2個付き。個別に買うと1セット1万以上するから、60Sは6.5万だが実際は5万円ちょいと言える(-1.5万)。50Sとほぼ同じだね。売値が高額なので「高い!」と言われるけど、キット内容と性能アップ分を考えると決して高くない!
⑤音質向上(&会話中の音楽再生機能強化)
・MESH3.0+AIノイズキャンセリング+第2世代ハーマンカードンスピーカー。50シリーズのハーマンカードンで十分だけどもっと良くなるのか。
・Bluetooth 5.3:周辺機器とのスムーズな連携、デュアルコアCPUにより、
他社インカム/Bluetoothインカム通話中もオーディオマルチタスクが可能に。
今までもインカム会話しながらナビ音声や音楽を聴く「オーディオマルチタスク」機能はあったが、20s以外の機種だと
使える条件は①セナ同士(オーディオマルチタスク機能付きの)②1:1会話時のみだった。自分の50Rはユニバーサル接続モードにした瞬間スマホアプリ接続も切れる。Mesh接続のみならこの条件は無いが・・・
この厳しい条件でほとんど使えた事無かったんだよね。
他社接続しててもナビ聞ける?音楽も聴ける?それだけでも凄まじい進歩なんですけど!
60Rは50Rのバッテリー容量アップ&この機能追加だけでもフルモデルチェンジの商品性UPとして十分じゃない?まあLEDライトと取付ベース2個とマグネットマウントが魅力なので出ても60S買うだろうけど。あ、BCOMの7XRがすんごいスペックで出てきたら判らんな(スピーカーとマイクが別々に取付なままなら興味ないけど)。
⑥マグネットマウント化
・本体のベースプレート固定がマグネット式のワンタッチ脱着!ミッドランドから始まり最近の中華スマホにしかなかったシステムをもう採用か。びっくりだよ。
これでちょっとの休憩でも手軽にインカム外して持ち歩ける。盗難されたらショックな値段だから超便利機能。ビーコムとか、マイク端子外してスピーカー端子外して本体外しての3ステップだから・・・
⑦スマホ接続でファームウェアアップデート
・50シリーズの「充電器(wifi)接続でアップデート」じゃなくスマホ接続でアップデート。50シリーズの充電器アップデートも良いけど専用充電器になるし初期wifi接続が凄く面倒。だからかなり便利になる。
⑧WAVEインターコム機能追加(WAVEアプリ新規作成)
・senaのWAVEアプリ(現在実装待ち)をスマホに入れて繋げば「LINE通話のようにアプリ経由のモバイルデータ通話会話して、電波切れたら自動でMESH繋がる」とか。
これ本来なら2位だけど50S/Rに同機能アップデートされないからこの位置。60S同士でしか役に立たない機能だから2~3年は日の目を見ないだろう。アプリは流行りそうだけどね。
さすがに60S値段のインカムをポンポン買い替える人少ないから、今60S買っても現SENAメッシュ機所有者の次の買い替え時期まで使い道無くて非常に勿体ない。
※waveアプリ=スマホに入れれば60S以外のインカムもモバイルデータ通話会話出来るらしい。「LINE会話でいいじゃん?」と思ったら大間違い。LINEは一旦切れたら再度コールして接続し直すのは手動だよね。このアプリ会話は回線復帰すると会話も自動復帰するってさ!
【SENA最新インカム】セナ最新フラッグシップ・60S登場! メッシュ3.0搭載の高音質インターコム - 【公式】BikeJIN(培倶人|バイクジン)
※WAVEインターコム機能は「電波無い処では自動でMESHに繋ぎ変えてくれる機能」で60Sにしか付いていない。
●ダウンロード(google play/APP Store)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sena.wave&hl=ja
https://apps.apple.com/jp/app/wave-intercom/id6670228363
●WAVEインターコムの使い方
https://senabluetooth.jp/global-data/20250210180725616.pdf
⑨外装交換式(4色付属)
・B+COMのカバー交換式がSENAにも。「スモーククローム」「シルバーストーン」「アルパインホワイト」「ピアノブラック」という4種類のプレートが同梱。オマケみたいな機能だけど気分転換にいいかね。飾りのLEDランプもパターンや色をスマホで変えられるとか。
⑩3年保証(従来より)
・SENA50R買った1番の理由!3年保証!これは60Sでも継続なので安心だね。
◇欠点
①50シリーズは可能だった通話音量、音楽で別々のボリューム設定が出来なくなった(らしい)
インカム通話時に自動で音楽音量を下げてくれる機能は引き続きある。60Sのフェイスブックグループではここ不満に思う人が多いようだ。
②ミュージックシェアリング機能削除。
https://x.com/SenaBlueJapan/status/1867434435907633471
音楽を他のインカムと共有する機能が無くなっている。20シリーズまではインターコム通話時に音楽共有出来て(sena同士のみ)、メッシュ機はメッシュ通話時のみだが共有出来た。なぜか60Sはこの機能が削除されている。
まあ自分は使わないけど。
タンデムする人にはメッシュ限定になってとても不評だった。メッシュ時はバッテリー消費早いからね。しかもSRLシリーズのメッシュはEXT(Z8専用)以外充電しながらインカム使えず、なのに電池容量小さくメッシュ5~6時間程度しか持たない。(公称10時間だが実使用6時間程度らしい。インカムとスマホ繋いで音楽聞きながらインカム通話すると交渉11時間の50Rも6時間程度)。
充電しながら使える50Rと違って、充電しながら使えないSRLは通話時間の長いインターコム通話を使いたいらしい。
SRL2→SRL-MESHに買い替えた人は、「とんでもない改悪品買っちまった!しかも単でマート2人分!」とお怒りだった。SENAさんにこういう声が届くと良いな。
◇セナの通話時間短いシリーズ
・GT-Air2/NEOTEC2/J-Cruise2用
SRL2=20S相当(旧型)インターコム通話10時間、
SRL3=30K相当(旧型)インターコム通話12時間、MESH通話10時間
・GT-Air3/NEOTEC3/J-Cruise3用
SRL-MESH=50S相当(現行)インターコム通話12時間、MESH通話10時間
・Z8専用
SRL-EXT=50S相当(現行)インターコム通話12時間、MESH通話16時間
50R=(現行)インターコム通話13時間、MESH通話11時間
60Sは性能上がりすぎて言葉もない。
これは『買う』一択でしょう!
あとは『いつ買うか』 だが、今でしょ!にはならない。
だって変更箇所が多すぎて完全に今までのシリーズから独立したニューモデル。初期不具合かなり出そうだもの。一通り不具合出てファームウェア更新対策(もしかするとハードもこっそり対策)された後がいいな。
今の50R3年保証が2026年10月に切れるから、その頃に買い替えが一番効率的だ。