雨ニモマケズ

なんとなく自転車やバイク(オートバイ)なんかの話をグダグダ書いてます。ホンダNM4再販を願います。

NM4 乗り心地向上カスタム(尻痛対策)

上げるのすっかり忘れていただいぶ前のカスタム記録


NM4インプレッションで書いていたが、NM4の欠点の一つで『尻が痛くなる』というのがある。

クルーザーポジションのバイクには付き物と言っても良い。
なにせ、シート高が低いのでリアサスのストロークが小さくサスが硬いから段差でゴツゴツする。

ポジションも、ハンドルが高くて手前なので全く体重がかからない。ステップも前にあるから足にも体重がかけられない。
じゃあどこに体重が来るかと言うと・・・


一極集中で尻!!


その為に大抵のクルーザーはフカフカで厚いシートにしてるのだがNM4はスポーツ性を重視してかシートが固い。
丸太に跨っているような座り心地とも聞いた事があるが本当にそんな感じ。
エリミネーター250V(アンコ抜き)だと3時間で尻に違和感を感じ始めるが、その状態まで一時間程度でなる。

つまりエリミネーター250Vの3倍の速度という事だ。(悪い方向で)

 

3時間乗ってたら尻痛くてモジモジしてしまうのが結構辛いので、

NM4購入後すぐに改良カスタムしてしまっていたのだ。

 


バイクを買うとたいてい足つき良くするためにアンコ抜きするのでシート加工には慣れている。
問題はどの程度の柔らかさにするかを考える。

 

1.ゲルザブ追加。

一番一般的であろう市販のクッション追加。座布団のように上に乗せるのと、シートの中に埋め込む2パターンがある。
座布団式はいつでも出来るし見た目が決して良くはないので埋め込み式で行ってみた。


入れるクッションは世間の実績が多い『ゲルザブS』

厚さ10mm程度だが尾てい骨当たる部分はゲルでムニムニの触感。

シート加工無してシート表皮剥がしてゲルザブ入れて走ってみた。

結果・・・イマイチ


マシにはなるけど、『痛くなり始めるのが1時間→1.5時間』位の効果。

表面は柔らかいが、やはり薄くて効果は少なめのようだ。

 

2.市販ハニカムクッション追加

ゲルザブより柔らかくて厚みのあるハニカムゲルクッションはどうかと安い物を買ってシートの上に乗せて走ってみた。

結果・・・イマイチ

こんなに柔らかいのにシートに引くとほぼ効果なし。なんでじゃろ?25mmと薄いものだったので、もっと厚みがあるものなら効果あるのかも知れないがシート削って埋めないと足付き悪くなる。でも削ってまで付けるには耐久性が怖い。
夏に直射日光で80度以上になったらどうなるか全く予想付かない。

 

3.シートクッション交換+ゲルザブ追加

1と2の改善案。
厚みのあるクッションを埋め込むが、、ハニカムクッションではなく耐久性実績のある柔らめのバイク用シートスポンジを使い、さらにゲルザブも追加してしまおうという物。
交換用のシートクッションは予備でもっていたエリミネーター250Vのシートを切り出して使用する。
こちらの方がだいぶ柔らかい。

結果・・・テスト出来ないのでいきなり部品改造に入る!

 

◆NM4シート改造

手順

1,シートから表皮を外す。
 ホチキスの大きな針のような物で固定してあるので外すだけ。数が多いので大変。
 スポンジへ水が沁みないようにするビニールが被せてあったりするので破らないようにする。

2,シートを削る。
 体重がかかると思われるあたりを深く削る。というか切るだな。

3,柔らかいクッションを形状合わせて貼り付ける。
 エリミネーターのシートスポンジを形を合わせて切って貼付け。接着剤はセメダインスーパーXをたっぷり塗る。乾いても硬くならず柔らかいゴム状なのでこういう時も便利。
 完全に形状合わせるのは難しい。本当は表面に薄いスポンジシートを貼ると凸凹が目立たなくなるのだが買いに行くのが面倒だったので多少の見た目は我慢だ。

4,ゲルザブを乗せる。
 ゲルザブの厚みがある部がスッポリ入るように表面を削り、ゲルザブがそこに嵌るようにする。
 耳のような部分はそのままシートの上に乗るだけ。

5,表皮を戻す。
 表皮とビニールを戻し、タッカー(ホームセンターで売ってる大きなホチキス)で針を打って固定していく。
 タッカーは一発で奥まで打つことは多分無理なので、少しでも刺されば何かを使って根元まで押し込む。
 均等に張れるよう慎重に少しずつ貼っていく。

横面に少し表面ボコボコ感が残ったが、高さもほぼ変らないし機能上問題ないはずだ!!!!

 

◆NM4シート改造インプレッション

 

座った瞬間、『お尻柔らかーい♪』


走行してみると、路面のギャップを超える時に今まではお尻まで『ガっ』ときてたのが『フワッ』という感触。
多分比べないと気が付きにくいが明らかにお尻に達する衝撃が少ないし滑らかになっている。

この繰り返しが尻へのダメージになっていたのか・・・と実感する。

柔らかくなった厚いウレタンが大きな種撃を、ゲルザブのムニムニが細かい衝撃を吸収するような感じ。

 

改造前との効果比較は下記のようだ。

・1時間
 改造前=尻が痛くなり出す。
 改造後=何ともない。

・3時間
 改造前=痛みが限界。
 改造後=尻が痛くなり出す。

・5時間
 改造前=限界突破(シートに座っていられない)。
 改造後=痛みが限界。


エリミネーター250Vとほぼ同じ感じになったがゲルザブ入ってる分少しマシかな。

デメリットとして、ゲルザブのゲルが熱を吸収するけど放出しにくく尻が暑くなる
一度熱くなると長時間熱いので、エンジン熱でシート下が暖かくなる夏場は尻が暑そうだ。


◆さらなる改良カスタム

5時間位は尻痛いながらも乗っていられるようになった。
今までならそれで十分だったが、NM4乗り始めてからより長時間乗るようになったので更に乗り心地改善をしたくなった。


最強ザブトン=『ワイルドアス』導入である。

NM4乗ってる方が、凄く良いと書いてるのを見て決定。

松竹梅の3タイプあるが1番安いのを買って付けてみたが、これは効果すごい。まさにエアクッション!という感覚。
エア圧調整で膨らませ気味、潰れ気味と好みで調整できるが、基本ほぼペチャンコで使うのでシート高もほぼ変わらない。

ベクルロのベルトで簡単に脱着出来るのも良い。

ワイルドアス付けると5時間は余裕。何時間で痛くなるか良くわからないレベル。

長時間乗った翌日は短時間で尻痛になるものだが・・・

とりあえず3日連続5時間超でも尻痛は無縁だった。

しかもエアクッションなのでシート表面の熱を全く感じず夏場に重宝する。

 

欠点は、尻を左右にズラすような峠道では尻が左右にグニョグニョずれて走りにくい。

空気圧抜いてペチャンコにしすればマシだけど無い方が気持ちよく走れる。

 

どっしり座ってダラーッと長時間走る時には凄く良いので、5時間に迫るような長時間乗る時は付けて、普段は外しておくという使い分けをするようになった。