全体的に防寒性能向上し、以前とは比較にならない能力となったがまだ改良の余地が多いので少しずつ改修を実行。
・BLOCK2 下部装甲の改良
下部装甲は試作段階での大規模改修で機体前方からの走行風は大幅に遮断している。
今回改良するのは追加装甲に対してではなく元々のカウル間から抜ける風への対策だ。
フロントカウルとラジエターカウルの間を抜ける風が丁度追加装甲の後方を内側→外側に通る。その通り道が丁度つま先の先端あたりになる。
下部追加装甲の効果はつま先~ひざ下あたりに至るのだが、一番冷えを感じるつま先部の効果が半減する気がするのでここを改良する。
さらなる装甲追加でフロントカウルとラジエターカウルの間を塞いだ。
完全に塞ぐと大きく巻き込み風増加/空気抵抗増になりそうなので肝心なつま先部あたりに絞った範囲とした。
↓右側
効果は『内→外に抜ける風量半減』と言った所だろう。
追加装甲の上下に空間があるので遮断には程遠いが半減でも十分に効果はある。
材質は余らせていた1.5mmPE板(白)だが、
1.両端を固定する。
2.両面テープだけでなく樹脂クリップも使用し固定する。
と固定方法を強力にしているので走行風/チッピング程度には耐えきるだろう。
↓左側
・BLOCK3 上部装甲の改良
上部装甲は効果が予想以上で手への風はナックルバイザー並に遮断してくれるのだが、どうも左に対し右の効果が薄いようだ。
左=巻き込み風しか感じない。(前方からではなく横/上/下とあらゆる方向から微風)
右=上記に加え、前下方向からやや強めの風あり。
走りながら確認すると、ミラーカウルの下を回り込んだ風が右手の指部分に直撃している。
左はパーキングブレーキレバーの前までは風があるが、レバーに当たって拡散し後方へは流れていない。
『こんな物が・・・』と思ったが、何度調べてもこのパーツが風を遮っている。思わぬモノが防風効果を持っているものだ。
そうと分かれば改良は簡単。
パーキングレバーと同部位に同一面積の遮蔽物を設置すればいい。
余っていたPE板とプロテクターの破材でそれっぽいサイズの遮蔽パーツを作り貼り付けた。
効果は抜群で、左右同じように『巻き込み風のみ』の状態
この改良の効果もとても大きい。
気温5~10度(関東なら冬の10時~17時という気温)ならグリップヒーター中温でメッシュグローブですら行ける程の効果がある。もちろん指は冷たいが耐えれるレベルなのだ。
ハンドルむき出しでグリップヒーターも無くウインターグローブのみの時の、信号待ちでエンジンで指を温めたくなる感じには程遠い。
極寒時以外はウインターグローブどころか3シーズングローブで十分となった。
試しにグリップヒーター最弱+電熱グローブ最弱で乗ったら、気温5度では熱くて走行中にハンドルから手を離して冷やしてしまう程だ。電熱グローブは氷点下限定仕様になってしまった。
・BLOCK2 延長スクリーン改良
先シーズンから使用している延長スクリーンも改良を施す。
スクリーンを立ててもヘルメットの目線あたりに風が来るので顎付近は装甲風が当たらず防寒効果はあるのだが、目線=耳の高さ なのではね上げた風が耳元を抜けるのでヘルメットの風切り音がとても煩いのだ。
それはもう、延長スクリーンが無い方が静かと言えるくらいは煩い。スピーカーの音も大きめでないと音楽も聞き取りにくい。
固定は延長スクリーンの部品をそのまま流用し、余分にあった1.5mm厚のクリアPE板で本体試作品を作成する。
高さを4倍、横に1.5倍程度のサイズで作ってみた。
試走してみると、高さをかなり低くしてもスクリーン上端が目線の高さにくる。
風は頭頂部を通り、ヘルメットの耳元風切り音は無くなった。
しかし視界にスクリーンが入るのは少し気になる。
高さ最大にすると頭頂部のはるか上を風抜けるので高さ調節出来る意味もない↓。
高ければいいというものでもなかった。
スクリーン上端を5cmカットして試走。
位置を低くすると以前のスクリーンの最大高さ、高くすると頭頂部あたりを風が抜ける。という寸法になった。
中間位置でスクリーン上端が目線の3~4cm下、風は額の付近に当たりヘルメットの風切り音も多少あるが大幅緩和。高さはこれでOK。
横幅も広げたおかげで、上部追加装甲と合わさって上腕と肩辺りへの走行風も緩和する。予想以上に効果がある。
1.5mmPE板では、面が大きくカーブが少ないので全体的に剛性不足である。
80km/h走行はOK。100km/hでブレ出す。120km/hでこれ以上の速度は止めようと思う状況になる。
少しでも強度を上げる為にも、サイバー的な光るアイウェアを熱で伸ばして下端に固定したがあまり効果はないようだ。
こちらは赤青緑白と色が変わるので雰囲気はある。
動画はこちら↓
試作品で弱点は洗い出せたので次回はポリカーボネイト3mmで作ってみたい。
気が付いたのだが、ここまでやるとフル装備で乗るのは氷点下を長時間走行する場合のみなので機会が少なそうだ。
それでも昔「冬の昼間に走った」時より温かい。
気温に対して鈍感になりそうなので、路面凍結にだけは注意しようと思う。